FACCESSAT(2) | Linux Programmer's Manual | FACCESSAT(2) |
名前¶
faccessat - ディレクトリファイルディスクリプタから相対的な位置にある ファイルのアクセス権をチェックする
書式¶
#define _ATFILE_SOURCE #include <fcntl.h> /* AT_* 定数の定義 */ #include <unistd.h> int faccessat(int dirfd, const char *pathname, int mode, int flags);
説明¶
faccessat() システムコールは、この man ページで説明している違いがある以外は、 access(2) と全く同じように動作する。
pathname で指定されるパス名が相対パスである場合、 ファイルディスクリプタ dirfd で参照されるディレクトリからの相対パス名として解釈される (access(2) では、相対パスは呼び出し元プロセスのカレントワーキングディレクトリからの 相対パスとなる)。
pathname が相対パスであり、かつ dirfd が特別な値 AT_FDCWD である場合、 pathname は (access(2) と同じように) 呼び出し元プロセスの カレントワーキングディレクトリからの相対パス名として解釈される。
pathname が絶対パスである場合、 dirfd は無視される。
flags は以下の値を 0 個以上 OR して作られる。
- AT_EACCESS
- 実効 (effective) ユーザ ID と実効グループ ID を使って、 アクセス権のチェックを行う。 デフォルトでは、 faccessat() は (access(2) と同様に) 実 ID を使う。
- AT_SYMLINK_NOFOLLOW
- pathname がシンボリックリンクの場合は、それを辿るのではなく、 リンク自身についての情報を返す。
返り値¶
成功した場合 (全ての要求された許可が得られたら)、 faccessat() は 0 を返す。 エラーの場合、-1 が返され、 errno にはエラーを示す値が設定される。
エラー¶
access(2) と同じエラーが faccessat() でも起こる。 faccessat() では、その他に以下のエラーが起こる:
バージョン¶
faccessat() は Linux カーネル 2.6.16 で追加された。
準拠¶
POSIX.1-2008.
注意¶
faccessat() が必要な理由については、 openat(2) を参照すること。
glibc についての注意¶
AT_EACCESS と AT_SYMLINK_NOFOLLOW フラグは、 faccessat() の glibc ラッパー関数で実際に実装されている。 これらのフラグのいずれかが指定された場合、 ラッパー関数はアクセス権を決定するために fstatat(2) を使う。
関連項目¶
access(2), openat(2), eauidaccess(3), credentials(7), path_resolution(7), symlink(7)
2008-08-21 | Linux |